「気になっている著者の本を見かけてしまい、つい買ってしまった」というやつ。
「数学科向け」との評価をどこかで目撃した気がしたので戦々恐々としながら開いたけれど、多少解析学に入門してる*1なら数学科じゃなくても勧められる予感。
最初はそのページ数の少なさ、薄さに対しつい不安を覚えてしまったけれど、その薄さは内容の薄さではなく簡潔さの表れだと思う。まず最初の方の用語導入の明確さ、かつ無駄のなさ*2が尋常じゃないし、読み流しする分には行間は少な目では*3。
今まで見た確率密度や確率変数の定義や説明をスムーズに呑み込ませる気が無く独学者や入門者に対するあまりの不親切さから放り投げた数多の確率統計本と比べて圧倒的にわかりやすそう。
これの次は挫折したっきり放置してる竹村『現代数理統計学』か清水『統計学への確率論、その先へ』、それか他の渡辺本や統計検定の本(疫学とか心理学のやつとか)を読んでみようかと思う。
「お前一応建築系に向かってる気配なのに、なんで確率統計やってるの」かって?
・木材を統計的に扱って評価してる文献*4をスラスラ*5読めるようになりたい。
・知る範囲で社会科学心理学化学生物学医療系すべてで統計学が重要だが、建築学ってたまにその辺と接点を持つので…
・建築系諦めても退路を確保するため。つまりデータ系のサイエンティストその他への道を少しでも残しておきたい。
・ツイッターで頻繁に統計学や機械学習の話題が流れてきてコンプ拗らせまくってる流行遅れになりたくない気持ちが強くなってきたから
あたりが主なモチベーションになっている*6。
なお、これ書いている時点ではまだ2章読んでるところなので、読んだ記録を順次上げていければと思う。毎日読めるかな~?*7
*1:学部レベルのやつに触れてたことがある程度。解析学と微積分の違い?う~ん断言できないけど集合位相や実数の公理系にある程度触れてるかどうかの違い…とか?触れてると解析、ノリで極限やってると微積分…
*2:一見無駄な箇所や逆に行間がつらそうなところは補足的説明やQ&Aでいい感じの誘導が試みられている。
*3:ムスカがラピュタ中枢内部のコンソールに飛行石かざしながら文字を光らせ、軍の上層部まで巻き込んでラピュタ行きの「許可」「資格」「手段」「契約」を確保する片手間に独自研究で作成したメモを片手に「読める、読めるぞ~」と漏らしていたが、良書(主観)を読むときはそんな気分になりがち
*4:そのような資料が実際に「ゲンバ」でどの程度役に立つのかは悪い意味で未知数だが
*5:これ大事。一段上の自分に進化してスラスラ読みたい。「進化する」←この部分が特に重要
*6:主に4番目だろって揶揄ってきた不届き者に対しては脳内の家来たちとともに出合え出合えしてやるから覚えてろ~
*7:歯磨き上手かな~?のノリ